各作品の紹介
「アカギ」福本伸行

story

赤木の少年と思えぬ残酷さ、人智を超えた思考、そしてその源にある信念“誰にも左右されず己を信じる揺れない心”に注目。
ゲームを心切り裂く凶器に変える、麻雀サイコミステリー漫画!!

時は昭和40年。
「異端」「神域」と称される闘牌で、赤木しげるは裏社会に伝説を築き続けていた……。
赤木は殺人鬼・鷲巣を狩るため、血液を賭けた鷲巣麻雀に挑む!
5回戦を終え、赤木は約5億を得ることに成功し、迎えた6回戦、約10万点のリードを得た鷲巣に対し、赤木は鷲巣からの直撃ボーナス狙いに出る。
そして南1局、赤木の親連荘で、鷲巣は1100ccの血液を失う…――。

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登場人物

【赤木しげる】
【赤木しげる】

人々を戦慄から恐慌に走らせ、
掌の上で操る化身。
その正体は13歳の少年。
世界をモノトーンに染め抜いた震源地。
後に神域の男と呼ばれ、裏社会に君臨する男。

普通、欲望の対象物は現実の中にある。金運や女、権威、権力…きわめて現実的な欲望だ。
そしてこれらを一度手に入れると人は経験と理知という、まやかしの城壁の中で惰眠を貪る。

赤木…彼には初めからひりひりとした濃密な明暗境界線に身を置くことだけが彼の欲するものだった。
年寄りじみた常識や、理論と理性にのっとった世界観では彼に立ち向かえない。
赤木と戦うものは理不尽な恐怖の津波に飲み込まれる。そのとき冷静で思慮深い理知は、糸の切れた凧のようにあっちへ行きこっちへ戻りあてどなく彷徨いはじめる。

【鷲巣巌】
【鷲巣巌】

1890年(明治23年)
鹿児島県、旧薩摩藩士・鷲巣驍の次男として生まれる。
1918年(大正7年)
旧帝国大学に入学。当初、父親の薦めで「陸軍大学校」を受験しようとしたのだが、陸軍の非合理的な精神至上主義や、海軍に比べ旧能然とした組織に将来性はないと判断。帝国大学を受験しあっさり合格する。一説によると鷲巣のIQは180以上あると言われている。
1922年(大正11年)
旧帝国大学を卒業後、22歳で内務省警保局に入局。
1932年(昭和7年)
42歳で特別高等警察警視に昇格。特別高等警察、いわゆる「特高」は鷲巣にとって非常に水のあった職務であった。1912年に警視庁とは切り離され内務省直轄組織としてスタートした特高は、組織としても新鮮で、軍部のような無意味な内部権力闘争が少なかった。そのため鷲巣のような若き才能ある人材が実績通り登用され重要なポストに就くことが出来たのである。もちろん鷲巣本人の卓越した手腕あってのものだが。
1940年(昭和15年)
50歳で権中警視(現在の警視長)に上り詰める。
1942年(昭和23年)
経営コンサルタント会社「共生」を設立。当時としては画期的な発想で、周囲からは馬鹿にするような疑問の声もあった。しかし警察官僚時代の人脈・インサイダー情報により「共生」が手掛けた会社が必ず年商アップしたことで、たちまち一流会社に成長する。

やがて日本を牛耳る裏社会のフィクサーとなり、しかし、ある瞬間から殺人快楽主義者となる…――。