2024年7月28日、麻雀ライターの馬場裕一氏が逝去されました。

氏は高校生時に『近代麻雀』(活字媒体時)のアルバイトとして編集に参加後、立教大学文学部日文科に入学すると同時に、史上最年少(当時)麻雀プロとして日本麻雀最高位戦(現・最高位戦日本プロ麻雀協会)に在籍。その後、ライターとして「何を切る!?」といった麻雀記事を連載する一方で、「麻雀激闘録3/4」(作・ほんまりう)「ノーマーク爆牌党」(作・片山まさゆき)といったヒット作の闘牌原作でも活躍します。

1999年になると若手麻雀プロらとともに“有限会社バビロン”を設立し、「麻雀最強戦」「THEわれめDEポン」「モンド麻雀プロリーグ」など多くの麻雀対局番組での解説や番組制作に携わり、「天 天和通りの快男児」「咲-Saki-」「麻雀放浪記2020」といったドラマ・映画の闘牌指導や監修でも大きく貢献されました。

また、片山まさゆき先生のイラストでもおなじみの、トレードマークとなった分厚い唇のルックスと、“メンチンのバビィ”という異名でも親しまれたケレン味たっぷりな雀風がたくさんの麻雀ファンに愛され、2010年には錚々たるメンバーの揃った「近代麻雀オールスター最強戦」で優勝を果たしています。

2021年にガンと診断され、2月にSNSで闘病生活を告白していましたが、ご家族や関係者の願いも叶わず、ついに帰らぬ人となってしまいました。

弊社一同、馬場裕一氏の生前のご活躍に敬意を表するとともに、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。またご遺族の皆様には心よりお悔やみ申し上げます。

2024年7月30日
株式会社竹書房